「いいママになりたい」と思った経験はありませんか?
私はよく思っていたし、思っていないと思っていた時も、潜在的にそう考えている・望んでいる自分がいました。
「いい親になりたい」と思う気持ちは自然ですが、その強さが“苦しさ”につながることがあります。
この記事では、理想に追われて自分を見失わないための視点と、日常でできる小さな習慣をまとめます。
なぜ「いい親になりたい」と思うほど苦しくなるのか
要点:理想が高いほど、基準が自分ではなく“世間”になりやすいからです。
● 理想の高さが“無自覚のプレッシャー”になる理由
真面目なママほど、知らないうちに「こうあるべき」のハードルが上がります。
SNS、学校、周囲の家庭…外の基準が積み重なって、自分の軸が見えにくくなります。
● 「良い母親=自己犠牲」という古い価値観
「全部やってあげるのが愛情」「頑張り続けるのが母親」
そんな価値観がまだ社会に残っています。
これが、“疲れているのに止まれない状態”を生みます。
● 情報過多は「正解」を増やしすぎる
育児本・専門家・SNS・学校…
子どもの教育や健康情報は溢れています。
多すぎる選択肢は、ママの心をどんどん消耗させます。
気づかないうちに“自分を見失う”ときのサイン
要点:疲れではなく、“方向感覚の迷子”が起きていることがあります。
● 自分を見失うサイン(ミニチェックリスト)
- 常に“足りない”気がする
- 子どもの予定だけで一日が終わる
- 失敗した日の自分が嫌い
- 休んでいても罪悪感がある
- 「わたし、なにしてるんだろ」と急に空虚になる
● 「がんばっているのに満足できない」心理の正体
これは能力や努力の問題ではありません。
理想のハードルが“外側に”あると、どれだけがんばっても届いた感覚が得られないためです。
心を守るための3つの視点
要点:理想を下げるのではなく、“選び直す”だけで生きやすくなります。
① 「理想」を言語化し、手放していい部分を分ける
「ていねいな子育てがしたい」「健康に育てたい」
それは素敵な願いです。
ただし理想は“全部やる”ではなく、“選ぶ”もの。
例:
・料理はていねいに→OK
・でも、掃除はロボットに任せる→OK
・完璧に両立→NOで大丈夫
② 自分のペースに“上限”をつくる
- 1日の家事は“2つまで”
- 子どもの宿題を見るのは“10分だけ”
- 予定を詰めない日を週1で必ず
上限があると、無理に頑張り続けることが減ります。
③ 子どものために「自分を整える時間」を優先する
“休む=悪いこと”は誤解です。
ママが整っているほど、家庭の雰囲気は安定します。
今日からできる“自分に戻るための小さな習慣”
要点:時間ではなく、「スイッチ」をつくるだけで十分です。
● 3分ミニリセット
- 深呼吸3回
- 温かい飲み物を飲む
- 目を閉じて肩を回す
どれも3分以下で終わります。
● やめてみるリスト
- “ながら家事”をやりすぎる
- 夜の完璧な片付け
- SNSの「理想の子育て」を見比べる
- 他の家庭との無意識の比較
● 家族に伝える“ひとことルール”
- 「10分だけ、静かな時間ちょうだいね」
- 「今日は無理しない日だから、簡単ごはんね」
短い言葉で、家族の理解は大きく変わります。
まとめ:いい親とは「余裕を取り戻せる親」
完璧なママではなく、
“自分を取り戻すタイミングをつくれるママ”が強い。
あなたはすでに十分がんばっています。
必要なのは「もっと頑張ること」ではなく、
自分に戻るための、ほんの少しの余白です。
(Instagramでも、暮らし・食・心の整え方を更新しています。よければのぞいてみてください。)
FAQ
Q1. 「いい親になりたい」という気持ちは手放したほうがいいですか?
A. 手放す必要はありません。方向性を“過剰な理想”から“日常の余裕”に寄せるだけで十分です。
Q2. 理想のママ像に疲れてしまったとき、まず何をすべきですか?
A. まず「自分は今、疲れている」と認識すること。そこから“今日やらなくてもいいもの”を1つ減らしてみてください。
Q3. 自己肯定感を上げるにはどうすればいいですか?
A. 大きな変化より、日常の「できたことを1つだけ書く」習慣が有効です。
Q4. 子どもにイライラしてしまう自分が嫌です。
A. イライラは“悪い性格”ではなく、余裕不足のサインです。睡眠・休息の改善や、家事の上限設定を試してください。
