ヨーグルトに含まれる乳酸菌はどう選ばれている?メーカーごとに異なる“菌の選定”の秘密

この記事は約4分で読めます。

「ヨーグルトはどれも同じ」と思っていませんか?実は、同じように見えるヨーグルトでも含まれる乳酸菌は商品によってまったく異なるのです!

今回は、「なぜヨーグルトごとに乳酸菌の種類が違うのか?」「メーカーはどうやって菌を選んでいるのか?」を分かりやすく解説します。


ヨーグルトの中身は“菌”で決まる!

ヨーグルトは、牛乳や豆乳などに乳酸菌を加えて発酵させたもの。

この「加える菌」こそが、ヨーグルトの風味・食感・機能性を左右します。つまり…

ヨーグルトは“どんな菌を選ぶか”で、個性が決まるのです!


商品によって乳酸菌の種類が違う理由

各メーカーが違う乳酸菌を使うのには、しっかりとした理由があります。

健康効果を狙って選ばれる

「腸内環境改善」「免疫アップ」「プリン体ケア」など、商品ごとの目的に合わせて最適な菌を選定しています。

たとえば:

  • LG21菌(Lactobacillus gasseri OLL2716) → 胃ケア向け
  • PA-3菌(Lactobacillus gasseri PA-3) → プリン体の吸収を抑制

味や食感をコントロールするため

乳酸菌によって、酸味の強さやねばり、なめらかさなどが変わります。たとえば、

  • ブルガリア菌 → さっぱりした酸味
  • クレモリス菌 → ねばり気のある食感

製造のしやすさを考慮

発酵のスピードや温度への耐性なども考慮し、工場で安定して作れる菌が使われることも。


メーカーはどうやって菌を決めているの?

多くの大手乳製品メーカーは、数千〜数万種類の乳酸菌株を自社で保有しており、その中から製品ごとに菌を組み合わせて使っています。

たとえば:

明治:PA-3菌、LG21菌、R-1菌など多数を研究・保有
フジッコ:クレモリス菌FC株(カスピ海ヨーグルト)
タカナシ乳業:LGG菌(Lactobacillus rhamnosus GG)

商品企画→菌株の選定→試作→効果検証…という流れで、まるで化粧品開発のように緻密な設計がされているのです!


“菌の個性”で選ぶ楽しみが増える!

「なんとなく安いから」「いつもこれだから」とヨーグルトを選んでいた方も、これからは菌の名前や効果に注目して選んでみませんか?

あなたやご家族にぴったりなヨーグルトが、きっと見つかるはずです。


まとめ

  • ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、商品ごとに違う!
  • それは、健康効果・味・製造のしやすさなどを考慮して選ばれているから
  • メーカーは自社保有の菌株から、目的に合わせた菌を組み合わせている
ばなこまま
ばなこまま

毎日食べるヨーグルトだからこそ、「どの菌が入っているのか?」に注目して、楽しく健康管理していきましょう!

タイトルとURLをコピーしました