「ヨーグルトはどれも同じ」と思っていませんか?実は、同じように見えるヨーグルトでも含まれる乳酸菌は商品によってまったく異なるのです!
今回は、「なぜヨーグルトごとに乳酸菌の種類が違うのか?」「メーカーはどうやって菌を選んでいるのか?」を分かりやすく解説します。
ヨーグルトの中身は“菌”で決まる!
ヨーグルトは、牛乳や豆乳などに乳酸菌を加えて発酵させたもの。
この「加える菌」こそが、ヨーグルトの風味・食感・機能性を左右します。つまり…
✅ ヨーグルトは“どんな菌を選ぶか”で、個性が決まるのです!
商品によって乳酸菌の種類が違う理由
各メーカーが違う乳酸菌を使うのには、しっかりとした理由があります。
健康効果を狙って選ばれる
「腸内環境改善」「免疫アップ」「プリン体ケア」など、商品ごとの目的に合わせて最適な菌を選定しています。
たとえば:
- LG21菌(Lactobacillus gasseri OLL2716) → 胃ケア向け
- PA-3菌(Lactobacillus gasseri PA-3) → プリン体の吸収を抑制
味や食感をコントロールするため
乳酸菌によって、酸味の強さやねばり、なめらかさなどが変わります。たとえば、
- ブルガリア菌 → さっぱりした酸味
- クレモリス菌 → ねばり気のある食感
製造のしやすさを考慮
発酵のスピードや温度への耐性なども考慮し、工場で安定して作れる菌が使われることも。
メーカーはどうやって菌を決めているの?
多くの大手乳製品メーカーは、数千〜数万種類の乳酸菌株を自社で保有しており、その中から製品ごとに菌を組み合わせて使っています。
たとえば:
明治:PA-3菌、LG21菌、R-1菌など多数を研究・保有
フジッコ:クレモリス菌FC株(カスピ海ヨーグルト)
タカナシ乳業:LGG菌(Lactobacillus rhamnosus GG)
商品企画→菌株の選定→試作→効果検証…という流れで、まるで化粧品開発のように緻密な設計がされているのです!
“菌の個性”で選ぶ楽しみが増える!
「なんとなく安いから」「いつもこれだから」とヨーグルトを選んでいた方も、これからは菌の名前や効果に注目して選んでみませんか?
あなたやご家族にぴったりなヨーグルトが、きっと見つかるはずです。
まとめ
- ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、商品ごとに違う!
- それは、健康効果・味・製造のしやすさなどを考慮して選ばれているから
- メーカーは自社保有の菌株から、目的に合わせた菌を組み合わせている

毎日食べるヨーグルトだからこそ、「どの菌が入っているのか?」に注目して、楽しく健康管理していきましょう!