勉強時間を確保するために、私は退職を選びました|ママが手放した“働く”のかたち

働き方とお金
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はじめに:「退職してまで勉強」は、そんなに変ですか?

「勉強するために仕事をやめました。」

この言葉を口にしたとき、何人かの反応に少し戸惑いを覚えました。
「思いきったね」と言う人もいれば、「なんでそこまでするの?」と不思議そうな顔をする人もいたのです。

私にとっては、自分の今と未来を変えるための前向きな決断でした。
でも、どうやらこの「学びのための退職」は、一部の人にはなかなか伝わりにくいようなのです。

30代40代ママのリアル:1日のスケジュールはすでにパンパン

私が勉強時間を作るために退職を決意した理由、それは「環境を変えなければ勉強時間を確保できなかったから」です。

時間は誰にとっても平等なはず。でも、ママたちの“1日の構造”を見れば、平等の中身がいかに違うかが見えてきます。

▼あるワーママの1日のスケジュール(フルタイム勤務+育児)

今回は全部で4パターン用意しました。
まずは、よく見るパターン。

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確かに一般的かもしれないパターンですが、私にとってはこれは理想(非現実的)です。そのため我が家のリアルを含め、他に3パターンご紹介します。

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これは結構リアルかも。自分の時間とかしっかり確保しているママさんもいますが、私の場合はどうしても寝落ちしてしまって到底無理なんですよね…。

つづいては我が家のリアルなスケジュールです。前提として、朝方の生活をしていて、睡眠時間はなるべく7時間確保するよう意識しているスケジュールです。また、我が家の娘は小学校に通わずオンラインのフリースクールに通っており、平日の日中にも習い事を入れています。

<遅めの習い事がある日>

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<遅めの習い事がない日(他の習い事はあり)>

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以上、ママのスケジュール4パターンをご紹介しました。
いかがでしたか?
イメージ通りだった方も、そうではない方も改めて考えてみていただきたいんですが、
この中に、毎日1〜2時間の勉強を組み込める余地があるでしょうか?
「やればできるでしょ?」と言われることもありますが、「もうすでにできることやってるよ」というのが本音です。

また、IT周り(web開発系)の学習をするのに、学習初期はある程度まとまった時間で集中して学習する必要があると考えています。理由は挫折しやすいから。毎日15分ずつ、とか少しの時間でコツコツ走り出すとなると独学でという選択にならざるを得ません。私にとっては走り出しで勢いをつけられないことや独学でやること、どちらも考えられませんでした。
(ちなみに1日2時間くらい確保する前提でのスクールはあります。)

見えない家事・育児の存在が「忙しさ」を伝えにくくする

ママたちの忙しさが伝わりにくい理由のひとつに、「目に見える“業務”として認識されていない」ことがあります。

  • 子どもが靴下をなくしたときの探し物
  • 習い事のLINE連絡
  • 保育園・学校からのプリント管理と提出物準備
  • “思いがけない”掃除①(おねしょ、嘔吐、食べこぼし)
  • “思いがけない”掃除②(床に謎の汚れ、廊下に謎のしみ、私が使用するときにちょうど無くなっているトイレットペーパー、私が使用するときにちょうど汚れている便器、気づけば溜まるホコリ、など)

これらは他社から「作業」として認識されにくいものの一例です。
でも、確実に時間と労力を使っています。

それでも、外から見ると「なんとなく自由に見える時間」に映ってしまう。
それが、ママの忙しさが伝わらない根本的な理由かもしれません。

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「伝わらない相手」と「伝わる相手」の違いとは

伝わらない相手

  • 「子育てなんて一時的なもの」と思っているタイプ
  • 「頑張ればなんとかなる」という根性論タイプ
  • 経済合理性だけで判断しがちなタイプ
  • 「うちはできてる」と思い込んでいる旦那さん(奥さんがどうやりくりしているか見えていない人)

こうした人たちには、どれだけ丁寧に説明しても「わざわざ辞めなくても」と言われがちです。

伝わる相手

  • 同じように“隠れタスク”の多さに悩んでいるママ
  • 自分事として家の仕事(家事・子育て・各コミュニティの対応)をしている人
  • かつてキャリアの選択に悩んだ経験がある人
  • 社会の構造に目を向けることができる柔軟な人

こうした人たちは、「時間をお金で買う」「環境を整えることが先」といった考えに共感してくれやすいと思います。

それでも私は、退職して勉強を選んだ

私がこの選択をしたのは、以下の理由からです。

  • 以前から必要性を感じていた勉強に本腰を入れて取り組む機会をうかがっていた
  • 今いる場所でそれを学べる環境がなかった
  • 今いる場所に将来の展望が見えなかった
  • 家族のライフスタイルの変化から勤務スタイルも変更する必要があった
  • 長く活躍していける人材になりたかった

退職しても良いタイミングが来た、と感じました。

伝える努力も、伝わる人への発信も、どちらも大事

私たちは、すべての人に自分の決断を理解してもらう必要はありません。

でも、同じように悩んでいる誰かに、ほんの少しでも届けばいいな…!と。
「やっぱり自分の感覚、間違ってなかった」と思える人がいればいいな…!と。


自分の選択を「いい選択だった」と思えるよう、努力を続けていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!


参考リンク(データ出典)

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