我が家で出番の多い葛粉。
葛粉ってご存知ですか?用途としては片栗粉のようなものです。
両者の違いや、葛粉の魅力、活用方法についてご紹介します。
葛粉とは
葛粉(くずこ)は、マメ科のつる性多年草、秋の七草の一つである葛の根から得られるデンプンを精製して作られる食用粉です。
本葛について
混じり気のない葛粉100%のものを本葛(ほんくず)と呼び、なめらかで口当たりが良く、本来多少の苦味を伴います。本葛は生産量が少なく高価であるため、葛粉と称して一般に売られているものはジャガイモ、サツマイモ(甘藷澱粉)、コーンスターチ(トウモロコシの澱粉)などのデンプンを混入したものが多いため、成分表はよくよく確認が必要です。業界では[要追加記述]、「業務用並葛」とは甘藷澱粉100%の物を言う。西日本、特に産地の多い近畿や九州では本葛粉が比較的手に入りやすいようです。
本葛粉と片栗粉の違い
片栗粉とは
こちらはいわゆるとろみ付けに使われる食材ですね。
片栗粉(かたくりこ)は、本来はカタクリの地下茎から作られたデンプンの粉(澱粉)のことでした。しかし、大量生産され市場に流通している多くの片栗粉はジャガイモ(馬鈴薯)から製造される馬鈴薯デンプンであることがほとんどです。とても安価で手に入りやすいのも特徴です。
植物が違うので体に与える影響も違います
本葛粉は薬効があり昔から身体を温めるといわれています。
それに対して片栗粉は身体を冷やすといわれています。
これはマクロビオティックの考え方から来ており、マメ科の根である葛粉は血行を促す陽性(身体を温めます)、ジャガイモの澱粉である片栗粉は陰性(身体を冷やします)と捉えられています。
葛粉はダイエットになるの?
漢方薬の葛根湯(かっこんとう)にも用いられていることからもわかるとおり、昔から生薬として知られているのが葛。そんな葛がダイエットにも効果的と言われる所以は、葛の花に含まれる“サポニン”が、脂肪の吸収を阻止する働きがある点と、腹持ちが良く低カロリーである点、身体を温め代謝を促進する点から言われることが多いようです。
上手に活用すればダイエットにはなりそうですね!
他にも・・・
内分泌系の補助、血管拡張、神経の安定に有効な数多くのフラボノイド類、肝機能の向上や血圧の安定、動脈硬化予防に良いとされる10種類以上のサポニン(前述)、皮膚粘膜の強化となるアラントイン、コレステロールの調整に役立つβ-シトステロールなど、スーパーフードと言っても良いくらいさまざまな健康成分が、葛には含まれています!
葛粉の活用方法!
とろみづけ、葛湯、葛練り、葛切り、胡麻豆腐、葛プリンなど。
こちらは黒胡麻葛プリンです。
作り方はとっても簡単!
本葛粉を使ったレシピ
- 本葛、豆乳、きび糖、自然塩をよーく混ぜて火にかけ、
- ヘラでくるくるしてるうちに粘りが出てきたら、
- 練り黒胡麻を投入!
- 粘りは強くなってくるけど負けずに混ぜ続けて、鍋からしっかり離れるくらいになったら終了。
- 器に入れて(※)、常温で冷まします。(葛は冷蔵庫に入れると固くなるので、常温がオススメ。)
- 本葛・・・・・40g
- 豆乳・・・・・500ml
- きび糖・・・・20g
- 自然塩・・・・ひとつまみ
- 練り黒胡麻・・20g
※器はあらかじめ、水で濡らしておくとくっつきすぎなくて使いやすいです!たとえば、上の写真のプリンは、丸い器に入れておいて固まってからひっくり返して別なお皿に盛りつけました。離れやすくて助かりましたヨ♪