テフロンのフライパンは有害?海外では禁止?無添加歴17年の私が調べてたどり着いた「使い分け」

これって大丈夫?(安全の見極め)
この記事は約9分で読めます。

こんにちは、ばなこままです。

「テフロンのフライパンって体に悪いの?」「海外では禁止されてるって聞いたけど…」

毎日使うものだからこそ、気になりますよね。

実は私も、テフロン加工が危ないという話を見て、使っていたティファールを手放したことがあります。

そのあと鉄のフライパンを1年くらい使いましたが、焦げが取りづらく、油ならしも「これで合ってるの?」と感覚がつかめないまま。正直、ちょっとつらかったです。

その後、下の子の離乳食が始まるころに、PFOAフリーのティファールに戻りました。

コーティングには寿命があるので、使い始めて1年半〜2年くらいで「また同じようなものを買う?」と考えたとき、以前インスタでフォロワーさんにおすすめしてもらった鉄フライパンを、もう一度使ってみたくなったんです。こわくなってやめたのではなく、買い替えのタイミングで「試してみたい」が勝った、という感じです。

無添加歴17年。いろいろ試して、今は鉄とステンレスのフライパンがメインです。そのいっぽうで、娘の卵焼き用には、娘が気に入ったデザインのフッ素樹脂加工の小さいフライパンを使っています。

「全部やめる」でも「気にしない」でもなく、使い分け。それが今の私の落ち着きどころです。

この記事では、2026年の今わかっていることをもとに、

  • テフロンそのものは危ないのか
  • 「海外では禁止」は本当か
  • 気にしすぎなくていいこと、ここだけは押さえたいこと

を、できるだけ分かりやすくまとめます。

先に結論

  • テフロン(PTFE)そのものは、ふつうに使う分には安全性が高いとされています。はがれたコーティングを少し口にしても、体に吸収されずに出ていきます
  • 問題視されてきたのは、製造のときに使われていた「PFOA」という物質。こちらは日本でも2021年から製造・輸入が原則禁止になっています
  • 「海外では禁止」は、PFOAについては本当、フライパンそのものについては違います
  • 気をつけたいのは空焚き・強火。高温になりすぎると、コーティングが分解して煙が出ます

ここから、ひとつずつ見ていきます。

テフロンってなに?フッ素樹脂加工との関係

テフロンは、アメリカのケマーズ社(もとはデュポン社)の商標です。中身は「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」というフッ素樹脂で、焦げつきにくく、水や油をはじく性質があります。

「マーブルコート」「ダイヤモンドコート」なども、多くはこのフッ素樹脂のコーティングに、石や鉱物の粒をまぜて強くしたものです。名前が違っても、もとはほぼ同じ仲間と考えて大丈夫です。

テフロンそのものは有害なの?

食品安全委員会のファクトシートによると、PTFEは、

  • 体に吸収されにくく、はがれたかけらを飲み込んでも、毒性を示さずにそのまま排出される
  • ネズミのエサに25%まぜて90日間与えた実験でも、悪い影響は見られなかった
  • WHOのがん研究機関(IARC)では「グループ3(人への発がん性を分類できない)」

とされています。

つまり、ふつうに料理に使う分には、テフロンそのものを心配しすぎる必要はない、というのが今の見方です。

では、なぜ「テフロンは危ない」と言われてきたの?

理由は大きく2つあります。

1. 製造に使われていた「PFOA」

PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、フッ素樹脂をつくる工程で使われていた助剤です。(以前この記事で「接着剤」と書いていましたが、正しくは製造時の助剤です。訂正します)

PFOAは、

  • 自然の中でほとんど分解されない
  • 体に入ると、なかなか出ていかない

という性質があり、「永遠の化学物質」とも呼ばれるPFAS(ピーファス)の代表です。

2023年には、IARCがPFOAを「グループ1(人に対して発がん性がある)」に引き上げました。ただしこれは、主に動物実験と、体の中での仕組みの研究にもとづく評価で、人での証拠は「限定的」とされています。同じ会議で、仲間のPFOSは「グループ2B(発がん性の可能性がある)」でした。

2. 空焚きしたときの煙

フッ素樹脂は、高温になりすぎると分解して煙が出ます。食品安全委員会のファクトシートでは、PTFEの煙が出るのはおよそ315〜375℃とされていて、吸い込むとインフルエンザに似た症状(ヒューム熱)が出ることがあります。

空のフライパンを強火にかけると、数分でこの温度に近づくことがあります。本当に気をつけたいのは、物質よりもこちらだと私は思っています。

海外では禁止されているの?

ここがいちばん気になるところですよね。整理するとこうなります。

アメリカPFOAは大手メーカーが2015年までに自主的に全廃/フッ素樹脂のフライパンは禁止されていない
EUPFOAは2020年から製造・販売を原則禁止/フライパンは禁止されていない(PFAS全体の規制を検討中)
フランス2025年にPFASを規制する法律ができたが、フライパンなどの調理器具は対象から外れた
日本PFOSは2010年、PFOAは2021年から製造・輸入を原則禁止/フライパンは禁止されていない

つまり、

  • PFOAは、日本を含む多くの国で、すでに使えなくなっている
  • フッ素樹脂のフライパンそのものを禁止している国は、今のところない

というのが2026年時点の状況です。

ちなみに日本では、2024年に食品安全委員会がPFOS・PFOAの耐容一日摂取量(一生とり続けても健康に影響がないとされる量)を決め、2026年4月からは水道水の基準も「目標」から法律で守る「水質基準」に変わりました。フライパン以外も含めて、少しずつ管理が進んでいます。

「PFOAフリー」と「PFASフリー」はどう違う?

お店でよく見る2つの表示、実は意味がかなり違います。

  • PFOAフリー:製造にPFOAを使っていない、という意味。日本では2021年からPFOAの製造・輸入が原則禁止になっているので、今お店に並んでいるフッ素樹脂のフライパンは、多くが当てはまると考えてよさそうです
  • PFASフリー:フッ素化合物を使っていない、という意味。PFASを広くとらえると、PTFE(テフロン)そのものもPFASの仲間に入るので、PFASフリーのフライパンは、セラミックや鉄・ステンレスなど、フッ素樹脂を使っていないものになります

なので、

  • 「PFOAが気になる」→ 「PFOAフリー」の表示を確認すれば十分
  • 「フッ素化合物そのものを、家の中に置きたくない」→ PFASフリー(セラミック・鉄・ステンレス)を選ぶ

と考えると分かりやすいです。

フッ素樹脂のフライパンを使うなら、ここだけは押さえたいこと

娘の卵焼き用のフライパンも、以下のポイントだけ押さえて使って(使わせて)います。

  1. 空焚きしない、強火にしない:予熱は油を入れて中火まで。食品安全委員会も「3分以上の空焚きはしない」としています
  2. 金属のヘラを使わない:木やシリコンのヘラにすると、コーティングが長持ちします
  3. 熱いうちに冷たい水をかけない:急に冷やすと、コーティングがはがれやすくなります
  4. はがれてきたら、買い替えどき:少しかけらを口にしても吸収はされないとされていますが、焦げつきやすくなり、強火を使いがちになるので、替えどきだと思っています。私がティファールを使っていたころは、1年半〜2年くらいで替えていました
  5. 換気扇は回す:焼き物や炒め物のときは、念のため

ちなみに、小鳥を飼っているおうちは要注意です。鳥はフッ素樹脂の煙にとても弱いそうで、キッチンの近くに鳥かごを置かないようにしたほうがよさそうです。

わが家の今のフライパン(それでも気になる人へ)

ここまで読んでも「やっぱりちょっと気持ち悪い」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。それはそれでオッケーだと思います!気持ちよく料理できることも大事だと思うので^^

参考までに、わが家の今のフライパンを紹介しますね。

鉄:リバーライト「極」(2024年8月から)

一度は鉄でつまずいた私ですが、これは続いています。まず厚みがあって、そのせいか扱いやすく、最初の黒焼きの段階から前の鉄とは違う印象でした。それと、前の失敗から学んだのか、家事力が全体的に上がったのか、落ち着いて向き合えた気がします(笑)。前は余裕がなかったのかもしれません。

あと、お掃除用のたわしも先に用意しておいたのですが、これも前のものより使いやすくて。使ったあとのお手入れが、ちゃんと回るようになりました。

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ステンレス:ジオ・プロダクト(2024年9月から)

インフルエンサーさんが使っていて気になっていたもの。まず小さめのものをお試しで使ってみて、気に入ったのでサイズ違いを2つ買い足しました。おしゃれなところと、ガシガシ洗えるところがお気に入りです。

フッ素樹脂:娘の卵焼き用の小さいフライパン

娘が「これがいい」と選んだデザインのものです。上の使い方を守って使っています。

フッ素樹脂のフライパンを選ぶなら、私が使っていたティファールのように「PFOAフリー」と書かれたものを。手入れがラクで、焦げつきにくさはやっぱり便利です。

ほかに、フッ素を使わない焦げつきにくい加工としてセラミック加工のフライパンもあります。フッ素樹脂より寿命が短めと言われるので、選ぶときはそのあたりの確認もぜひ積極的にされてみてください!

まとめ

  • テフロン(PTFE)そのものは、ふつうに使う分には安全性が高い
  • 問題視されてきたPFOAは、日本でもすでに原則禁止
  • 「海外で禁止」はPFOAの話。フライパンそのものを禁止した国はない
  • 気をつけたいのは空焚きと強火。使い方で守れる
  • それでも気になるなら、鉄やステンレスなど、フッ素を使わないフライパンを選んでいい

こわがりすぎず、使い方を押さえて、使えるものは使う。(笑)
わが家は、鉄・ステンレスがメインで、娘の卵焼き用だけフッ素樹脂、という使い分けに落ち着いています。

ティファールを使っていたころの話は、こちらにまとめています。

無添加歴17年で、こわがりすぎなくなった理由はこちら。

参考資料

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