「ネントレってどんな感じだろう?」と想像してみると、赤ちゃんがギャン泣きする姿が目に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
私は過去に2度ネントレをしましたが、やはり赤ちゃんはギャン泣きしました。
これからネントレを考えている人にとってはとても心配な点ですよね。
どれだけ様子を見てもいいのかな…
ネントレしても結局寝ないのではないか、むしろ逆効果なのではないか…
私が経験したネントレの記録と、ネントレにおけるデメリットについてまとめてみました!
ネントレ実践:2021年7月
記事の大部分はネントレ成功から数日後に記載:2021年7月30日
その後:多少の修正・追記
ちなみに、2022年4月23日時点でもネントレ成功から後退することなく、私の隣で自分で入眠しています。
ネントレは「ギャン泣きしたら放置」ではなく段階に応じた対応がある
先に結論ですが、ネントレは「放置」と取られることも多いようですが、少なくとも私が取り組んだ方法はそれとは異なります。
もし、放置するのがかわいそうでネントレをためらっているということであれば、そこは少し違うと思って読み進めていただいて大丈夫です。
ネントレリベンジまでの経緯
ネントレでギャン泣きが辛くて辞めた前回
まず、私は1度ネントレに挫折しています。
後述しますが、ネントレはスキルです。慣れや経験が影響する部分も大きいため長い目で取り組む必要があります。
1回目の挫折の要因は、私がネントレに不慣れであったことと、
家族の体制が整っていなかったこと、息子の精神・身体的に良い状況ではなく、タイミングが悪かったことがあげられます。
振り返ってみると、状況がなにひとつ整っていない中で無鉄砲なチャレンジをしていたのだなと反省します…それほど、危機感や焦りを感じていたのかもしれません。
ギャン泣きされたネントレをもう1度やってみようと思った理由
1度挫折しているのに再びネントレをしようと思った理由は、
夜の頻回授乳により私の寝不足がいよいよ限界にきたと感じたからです。
息子は3980gで生まれました。その後も体重も身体の大きさも比較的大きめで育ちました。
たっちや伝い歩きなども軽快に進めていき、活動範囲がどんどん広がっていくにつれて、私の日中の疲労度も増していきました。寝不足が非常に堪える状況でした。
たまにベビーシッターさんに預けてお昼寝したり、家事をいつも以上にさぼらせてもらっても、もうどうにもならないところにきました。限界を感じました。
上の子が赤ちゃんの時の経験で、夜間授乳をやめると夜に起きる回数がグンと減ったような覚えがありました。他のママからもそんな話を見聞きしていたので、夜間断乳はやる価値がありそうだなと考えました。
そして、夜間断乳することと、ネントレをすることは非常に近しい取り組みだと感じたため、改めてネントレに挑戦することにしたのです。
ネントレの基本的なやり方~ギャン泣きしたら~
「ほったらかしにしてかわいそう」という意見がありますが、それは恐らくネントレに関する本を読んだことがなかったり、全体像を確認したことのない方の意見かなと考えています。
確かに、泣いている状態がある程度続くことはありますが、「段階に合わせてどう対応するかを決めて取り組む」のがネントレです。
私かこちらの本を参考に進めました。
「ギャン泣きしたらやること」を想定しておく
また、ネントレのいちばんのコツかもしれないのが、少なくとも寝室へ行く前までに、赤ちゃんが泣いたらどう対応するのかを決めておくということです。
具体的には本を読んでいただくのが良いですが、簡単に言うと泣き始め、1段階上、その1段階上、段階ごとに対応方法を決めておきます。
たとえば、トントンで粘る、子守歌をうたう、抱っこして少し落ち着いたら寝入る前にベッドに置くことをひたすら繰り返す、などです。
やることを想定しておくことで、迷わず落ち着いて対応できます。
「迷い」はネントレを挫折する大きな要因になるため、事前準備はとても大切です。今回のネントレで私がした事前準備も記事後半にまとめています!
先にそちらを知りたい方はこちらからジャンプ!
ギャン泣きから持ち直すことが無理なら授乳もOK
たびたび登場しているこちらの本には、どうにもこうにもならなかったら一番寝る方法(授乳でも)でOK、という趣旨のことが書いていました。ネントレのイメージとは程遠いこの言葉があったから、私はこの本をガイドラインにネントレをやってみようと思えたように思います。
また、寝かせ方や段階に合わせた対応というのはママがどう動くか、ママのアクションの部分ですが、赤ちゃんの状態を分析することもとっても大切です。
ここでいい判断ができるかどうかに、慣れが関わってきますが、不慣れな中でとても有効だと思った方法があります。それは「活動時間」。
感覚的な部分だけに頼らず、「活動時間」から赤ちゃんの状態を考えてあげることは、ネントレに限らず育児全般においてとても有効だと思いました。
詳しくは前回記事に記載していますので、ご興味ありましたらそちらご覧ください。
私のネントレ記録~リベンジ編~
ギャン泣きされるのは辛いけど。今回のネントレの目的
ネントレというと一人で寝る「セルフねんね」を指すことが多いと思いますが、我が家の今回のネントレの目的は夜間断乳です。
セルフねんねは目標にせず、なんとか寝かしつけのときと夜中の授乳をやめることを目標に取り組みました。
ギャン泣きされることは覚悟して。今回のネントレの約束事
私の身体が限界だったので、今回は自分の感情は一旦置いといて、夜間断乳をクリアするべくネントレをなんとか継続することに焦点をあてて事前準備(約束事を決めること)をしました。
寝かしつけから朝起きるまで、授乳を一切しない
生後4カ月頃から、寝かしつけが授乳になっていました。半年近くパターンになっていたここの授乳を辞めるのが最大の難関でしょう。
徹夜覚悟でのぞむ
最大の難関を超えるために、少なくとも初日は徹夜覚悟です。夜泣き対応は授乳以外ならなんでも、抱っこ紐を使ったりスクワットしたりもOKと考えていました。
寝室で粘るのが辛くなったらリビングへ移動しておやつでも食べながら頑張ろうとも考えていました。
活動時間を意識して夜の寝かしつけに入る
活動時間についてはぜひみなさんに知っていただきたいのですが、ここでは割愛します。
多くの人において、夜の寝かしつけに入るころには活動時間をオーバーしていることが多いです。でも、ここをなるべく活動時間内にするほうが寝かしつけはスムーズにできます。
これは2度のネントレチャレンジを終えた今、ものすごくキーになる部分だなと感じています。
ネントレではルーティンも大切!ねんねルーティンの見直し
授乳→歯磨き→絵本
我が家の場合は、こんなルーティンでしばらくきていましたがいつからか崩れました。
授乳で寝かしつける日があったり、絵本を読まない日読む日があったり、そもそも寝室に行く時間にばらつきもありました。リズムで覚えてもらえるようにここも頑張りたいところです。
トントンや子守歌でダメそうだったら、抱っこする
理想は、セルフねんねに近いスタイルです。そのため、すぐに抱っこはせずに段階を踏もうと決めました。いきなりトントンで寝ることはなくとも、しばらく様子を見ながら継続してみます。
最終奥義は授乳~ネントレで頑張るべきは寝るまでの段取りかも?~
ネントレで意外かもしれませんが、授乳もOKです。
特に活動時間を大幅にオーバーした日なんかは、赤ちゃんのコンディション的に難しいのでそこは無理をさせずに授乳という手段を取ろうと決めました。
寝かしつけの段階になって頑張るのではなく、その前の段階、早く寝室に連れていく段取りを頑張ります。
ネントレ実践の記録~時系列のメモ~
ここからは実際の私のネントレの記録です。寝ぼけ眼でメモしていたものを転載しています。
少々意味のわからない記載もあったのですが、解読できた範囲で記載しています。そのため十分ではないと思いますが、よろしければご覧ください。
1日目
ネントレ開始1日目 | |
---|---|
12:20 | 就寝 |
14:20 | 起床 |
18:00 | 寝かしつけ |
19:15 | 就寝 |
21:00 | 起床 |
21:15 | 再入眠 |
23:00 | 起床 |
23:50 | リビングで抱っこひもに。ほどなくして寝室へ。 |
1:20 | 就寝 |
3:00前?4:00前? | 起床 |
再入眠※もう1セットあったような。曖昧。 | |
6:00 | 起床 |
ネントレ開始前までの日中のお昼寝は、抱っこで寝せるか、ベビーカーやチャイルドシートで寝ていました。家事などの都合に合わせて寝てもらう感じでしたが、この日はネントレ最優先で寝室のお布団で寝せました。
夜間断乳に向けて抱っこ以外の方法で眠ることに慣れたほうがよさそうかなと考えました。
また、体力的に夜より昼のほうがワタシの頑張りがきくため、成功の回数を増やすためにお昼も取り組んでみることにしました。
お布団で寝るときはすっかり授乳で寝かしつけになってしまっていたことが最大の課題だった我が家です。日中の練習でも十分意味はあるな、と思いました。
2日目
ネントレ開始2日目 | |
---|---|
20:00 | 寝室へ。しばらく遊ぶ。 |
20:50 | 寝る雰囲気 |
21:00 | 寝た。あっさり。おっぱい欲しがらずにゴロン、トントン軽くで。 |
0:00現在 | 一度も起きないぞ…??✨ |
1:42現在 | マジで全然起きないぞ…? |
1:45 | 起床。ゴロン嫌がり、おっぱい欲しがって服を引っ張る。でも座りながらの抱っこで満足してくれて、落ち着き、最終的にはゴロンしてトントン。 |
2:15 | 就寝 |
ネントレ開始2日目にして、すでにメモが怪しい感じになってきました。朝は確か6:00~6:30くらいに起床していたと思います。
確かもう1回起きた気がしますが…4時くらいだったかな?

あはは、メモの先行きが心配だわ。
4日目
ネントレ開始3日目 | |
---|---|
21:30 | 就寝 |
0:30頃? | 起床 |
0:30頃? | ほどなく就寝 |
4:00頃? | 起床 |
4:00頃? | ほどなく就寝 |
6:00頃? | 起床 |
6:00頃? | ほどなく就寝 |
7:00 | 起床 |
ネントレ開始3日目、メモがすごく雑になりましたね。すごく曖昧、時間が曖昧過ぎます。でも、細切れ睡眠だったという記憶はあり、うろ覚えながら思い返しての記録です。
この日も、一切夜間授乳なしでいけました。
抱っこやトントンで寝ていました。(と思います。)
4日目
ネントレ開始4日目 | |
---|---|
20:10 | 寝室へ。しばらく遊ぶ。この日は絵本を自分でめくる作業に没頭。指先で細やかな作業。 |
21:20 | 就寝。寝るってなってからは10分。ゴロゴロ。逆さま。スヤスヤ。おっぱいまったく欲しがらず。トントンも不要。子守歌でちょっと誘ったのが意味あったかなかったかは不明。 |
00:09現在 | お呼ばれなし✨ |
0:40 | 姉の強烈な寝相により大きな振動。穏やかに起床。にこにこ。 |
0:43 | 隣で横になるとすぐに再入眠。 |
4日目にして終了 振り返り
寝かしつけは完全に授乳いらずになりました。服を引っ張ることもせず、自分のタイミング、自分の都合で、自分の好きな姿勢で寝入っています。
トントンも不要なようで、「寝るぞ」というタイミングが来たら自らゴロンして、ゴロゴロして、横向きになって眠りはじめます。
ちなみに、寝室に入ったらまず彼のお布団に一緒に座るんですが、部屋中をうろうろして遊びます。遊んだら満足して自分のお布団に戻ってきてゴロン、その後ほどなくして眠っています。
ギャン泣きが減るかも?ネントレはタイミング
これは私の肌感ですが、ネントレでポイントになるのは寝かしつけに入るタイミングです。
前回と今回、心構えの部分はかなり違いますが、実際にやったこととして大きく違うのはタイミングのみです。(ルーティンはあまり整えられずでした。)
息子の心身の成長具合的によいタイミングだったのかもしれません。
本に書いていることの一部しか実践していませんが、思いがけずすんなり夜間断乳とセルフねんねに近い入眠スタイルを手に入れることができました。
以来、息子が寝た後に、ゆっくり上の子の相手ができたり育児日記(3行程度です。笑)をつけることができています。
それから、夫とゆっくり話す時間ができたこともとても嬉しいです。全然違う生活を送っていることを実感しています。
ネントレが必要な人と不要な人~ギャン泣きが辛かったら無理しないで~
ネントレについてこれまでと比べてイメージに変化はありましたか?ネントレは以下の条件を満たしていればとてもおすすめです!
ママの心の準備ができている
事前準備(想定されるケースごとに約束事を決める)ができる
家族にネントレをしたいと伝えていて協力体制がある
ママが強く必要と感じている
ネントレでギャン泣き。まとめと今後のネントレの進め方
いかがでしたか?ネントレはまだまだ日本では知られていないことも多い分野になるため、まずは知るところからかと思います。
私が参考にした本もおすすめですが、大前提として赤ちゃんの気質によるところは非常に大きいのでその通りに進まなくても落ち込まないでください。自己嫌悪なんてもってのほかです!(笑)
試しにやってみる、くらいの気持ちで実践いただけると幸いです。

ちなみに!この記事を初めて書いてから早4年、赤ちゃんでいうところのセルフねんねではあるけれど、絶対に隣で横にならないと寝ません。赤ちゃんの時のほうが寝入るのが早かったので、私の寝落ちの確率は以前より上がり、夜に夫婦で会話する時間などほとんどなくなりました。ネントレが功を奏して一時はラクになりましたが、ずっとそのまま…という幕切れではありませんでした。成長過程で要求されるものも違いますし、家庭の環境も変わりますし、課題も移り変わりますね。一筋縄ではいきませんね~!!
最後に改めて、私が参考にさせてもらった本はこちらです。
本を読む時間なんてない忙しさだと思いますが、漫画なのでオススメです。著者の人柄にも共感ポイントがいくつもあって、そういう意味でも構えず読める一冊かなと思います。
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